ドライクーラーの製造・販売の
(株)土居技研のホームページです。
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土居技研の創業者、土居洋稔は学校を卒業してから20年以上の間、某大手家電メーカーの技術者として勤務するサラリーマンだった。
昭和50年(1975年)、その会社に一本の電話がかかった。「ドライアイスを使わないで遺体を保存できる装置はないか?」その後、社内で研究開発チームを立ち上げ、約3年にわたり研究開発をすることになった。
しかし、結局メンテナンス体制やイメージの問題で会社は開発の中止を決定。装置の完成までには至らないままチームは解散し、お蔵入りとなった。
数年後、独立した土居は土居技研を設立し低温冷蔵倉庫の設計施工を始めた。
会社設立から5年後のある日、当時のチームの先輩から内密に、例の装置の研究資料が送られてきた。
「また開発してみたらどうだ!」と勧められた。昭和60年(1985年)土居は研究開発することを決意した。
試作に試作を重ね何とか昭和62年試作機10台を完成させ、その冷却装置を車に積んで葬儀社を何社もまわり、試しに使ってもらえないか頭を下げた。しかしどこも使ってはくれなかった。
葬儀は依頼がきてから施行まで迅速な対応が求められる上に、一生に一度のセレモニー、ミスは許されない。時間に余裕のない中で新参の冷却装置を試すタイミングは失われていた。それでもなんとか、機会があったら使ってみるということで協力してくれるところを見つけ、ドライクーラーを預けてきた。
しかし現実は厳しかった。見たこともない機械で冷やすことを怖がり、誰も使おうとはしなかった。
そして1度も使われないまま、1年が過ぎた。
「商品化は無理かもしれない」土居が諦めかけていたその時、四国の葬儀社から装置を使用したという連絡が入った。土居洋稔は急いでその葬儀社へむかった。そしてその葬儀社から意外な言葉を聞いた。
「子供の葬儀で使った」
闘病の末、命を落とした幼い子供の葬儀でドライクーラーが使われた。ドライアイスは過剰に遺体を冷却し硬直させてしまう。赤いヤケドの痕がついた故人の姿に遺族が胸を痛める光景を葬儀社のスタッフも度々目にしていた。
幼い子供を失うという不幸に見舞われた両親の前で、小さな体をドライアイスで覆うことは避けるべきだったのだが、つい習慣でドライアイスを使おうとしたその時、母親が言った。
「こんなに重たいものを、可哀そうだから止めてください。他に何か方法はありませんか?」
担当者の脳裏をドライクーラーがかすめた。「あります。ドライクーラーという機械で冷やす方法です。」ドライクーラーの軽い冷却板に「それを使って下さい。」と母親が了解した。
ドライクーラーは腹部に冷却板を当てるだけで内臓を冷却し遺体の腐敗を止めることが出来た。そして子供の亡骸は冷たさに体をこわばらせることも、霜がまとうことも、ヤケドを負うこともなく、きれいな姿のまま棺の中で眠っていた。母親は何度も我が子の手を握り、その柔らかさを確かめるように慈しんだ。
我が子をこれ以上苦しませず、安らかな面持ちのまま旅立たせることが出来たことが唯一の救いであったと、母親が後日語ったそうだ。
葬儀社も考えが変わった。「遺族の心情を考えると、今後はこのような冷却方法が必要かもしれない。あの母親のように感謝してらった事は初めてだったから。」
このドライクーラーで救われた人がいる。くじけそうだった土居の使命感に再び火がともされた。
それからドライクーラーは次第に各地の葬儀社に認められるようになった。いまやその数は約2000台にのぼる。現在も広島の小さな会社で一台ずつ丁寧に作られている。そして土居はできあがった製品を丁寧に一台一台点検を繰り返す。そこには技術屋としての誇りと、あの時の母親の思いがいしずえとなっている。
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担当:土居(ドイ)
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葬儀時の遺体保存、冷却なら遺体冷却装置「ドライクーラー」をご利用ください。
1998年の発売より、北海道から沖縄まで多くの葬儀社さまに採用いただいており、持ち運びができる遺体冷却装置として自宅での葬儀から、会館での葬儀まで幅広く活用いただけます。
コスト面でもドライアイスに勝るパフォーマンスを発揮しますので、葬儀社さまの利益に貢献することが可能です。